会議禄情報
令和二年二月二十八日(金曜日) 午後零時五十五分開議
委員長 田中 良生君
内閣総理大臣 安倍 晋三君
串田 誠一君
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
所得税法等の一部を改正する法律案(内閣提出第三号)
質疑(抜粋)
○串田委員 ファミレスのメニューなどは本当につるつるした、コロナがつきやすいものをそのまま店員とお客さんが受け渡していくわけですよ。そして、サラダのドレッシングは何にしますかとか、コーヒーは後でとか、そのメニューを見ながらもう非常に近い状態で話すものですから、飛沫もいっぱいついているんだと思うんですね。その手でパンをちぎって食べて口に入れるということですから、私はこれは広報をしっかりとしていただきたいというふうに思っています。
次に、今回、財務省が、一人親家庭の支援ということで法案が出されました。昨年の予算委員会でも安倍総理に質問させていただいた、共同養育、子どもの権利条約なんですが、恐らく、安倍総理が一番この問題についていつも心を痛めているのではないだろうか。昨年のG20では、マクロン大統領やコンテ首相からも、この共同養育と連れ去り問題についていろいろな話合いがなされていたと聞いております。
子どもの権利条約というのは、一九九四年、連立内閣のときに批准し、そして連立内閣が三代続いて、非常にそういう意味で放置されてしまっている条約なんですね。非常にそういう意味では手につきにくい政権の中で、安倍総理が初めてこの件に関して本格的に取組を検討させるという話をしていただきました。
この共同養育というのは、今、日本は世界でまれに見る単独親権なので、離婚のときには一人の親権者を強制的に、押しつけると言っていいと思うんですが、世界的に言うとそういう言い方になると思うんですが、一人親家庭を国がつくってしまっているのではないかという側面が私はあると思うんです。国が一人親家庭をつくってしまって、そしてそれを支援するのではなくて、一人親家庭をつくらないようなところに予算を費やしていくということが私は必要なんだと思います。
ただ、条約を批准して二十六年間たちました。これを、なかなか、世界標準にしていくのは本当に大変だと思うんです。その中で、そこの難しいものに果敢に挑戦をしていただいている安倍総理に対して私は大変敬意を表したいと思っています。
そういう意味で、今、世界からかなり批判されている。二月五日には、フランスの上院議員が、満場一致でこの国内の連れ去り問題について非難をして、日本国内でも大変そういう意味でつらい思いをしている方もいらっしゃるんです。
今回の法案は、未婚の親もいる、死別もいる、そして虐待だとか暴力から逃げている一人親もいる、これについては本当に大事な法案だと思います。ただ、一方で、やはり世界的に非難されている、連れ去って一人親家庭になっているというものが混在した中でこの法案がつくられているという意味では、世界から非難されない誇れる国に私は安倍総理にしていただきたいというふうに思っておりますので、子どもの権利条約への取組、安倍総理にお伺いをして、終わりにしたいと思います。
○安倍内閣総理大臣 この共同親権の問題について委員がずっと取り組んでおられることには敬意を表したいと思います。
児童の権利条約は、児童の養育及び発達について父母が共同の責任を有するという原則についての認識を確保するために締約国が最善の努力を払うことを規定したものでありますが、我が国では、監護を行わない親が養育費の支払い義務を負っているなど、父母が共同の責任を有するという原則を確保するための措置はとられており、我が国の現状が児童の権利条約に違反しているものとは考えてはおりません。
他方、父母の離婚後も父母の双方が適切な形で子の養育にかかわることは子供の利益の観点から非常に重要であると考えております。
父母の離婚後の子供の養育のあり方については、現在、法務省等において検討をしていると承知をしております。
○串田委員 大いに期待したいと思うんですが、諸外国は、共同親権もあるし単独親権もあるし、その過程において細かく丁寧に扱っている。日本は、唯一、単独親権だけしかないという意味で、そこら辺の部分、大変かとは思いますけれども、ぜひお願いをして、終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。
0コメント